レビュー:AND NONE OF THEM KNEW THEY WERE ROBOTS by Art Vanderlay
御機嫌よう!
結構お久しぶりなお嬢様マジシャンですわよ。
最近現実世界の忙しさもさることながら、色々とこう、寒かったり暑かったり雨降ったりすると色々なやる気って削がれませんこと?
なんでこう寒暖差が激しいのか……。
コロナが収まってからストリートも復帰してるのですが、やっぱり楽しいですわね。
ちょくちょく京都木屋町の手前?立ちやすい場所に立っているのですが、バチバチ怪しい格好しているからか嫌な客などに絡まれることもなく心地よくできてますの。
メンタリズム、マジックやりますって看板掲げて、疑似催眠やってるの、意味わからないですけどまだ突っ込まれたことがないですわね。
やってることは観客の盛り上がり具合を見て変える感じですが、あまり興味なさそうなら短めアンビシャス→Do as I do→ビドルポップオーバー(時々で抜いたり入れ替えたりしてます)といった三つを。
ある程度注意が引けているなと思ったらカードを当てさせる疑似催眠→ピンコード当てさせからの忘却術→フォックスカタレプシーからのコインベンディング(birdie様の物)をやっていますの。
カオスですわね。
というか後半は練習中も練習中なので見せられるレベルに達してない(特に二つ目)のですが、まぁなんか、いいや……(よくない)
成功回数のが多いし……
忘却術はまぁ忘れてもらえはするのですが、そもそも覚えてなかったとか、言葉遣いで不思議さが半減してしまうのが……スクリプトの組み方が甘いなって思いますわ。
観客の誘導がうまくいけば何とか……。
そういえば、わたくし今ツイッターがロック?状態?なのですが、通知だけちょくちょく来たりしてとても歯がゆいですわ。
Twitterさんの判断基準が良くわからない……。
今週末の寄席が終われば時間が取れるので、その後にロック解除のための色々をしようと思っていますの。
連絡が途中で滞っている方、誠に申し訳ございませんわ…。
あ、あとノートに書いてる自作レクチャーに関しましては……、だすレベルに至っていないので……しばしお待ちを……
次のマジケには参加したいですわね…。
とりあえずピン当てレビュー完全版(記事の補足およびかけてないものを買い集めて完全版として+ノートの内容の加筆バージョン+自作ピンコード当て+ピン当てさせからの忘却術疑似催眠ルーティン)と疑似催眠的な何かの自作レクチャーなんかができたらと…。
改案が多かったりするので、元のレクチャーもってない人じゃないとわからないとかが結構あるのは問題ですわね。
もっと自分で思いつけるようになりたい…。
目次
AND NONE OF THEM KNEW THEY WERE ROBOTS by Art Vanderlay
Art Vanderlay様ですわね!
わたくしが好きなマジシャンの一人であり、かなり物理な解決をなさる方ですわ。
読んでて「はぁ~、確かに賢い凄いな、できればな」って感じの感想を抱くことが多々ある方ではありますの。
ただロマンに溢れていますわ。
関係ありませんけど、このレクチャーを販売しているMentalism Centerでは、紹介ページで「BGT」の切り取り動画を上げていますの。
厳密にはこの本の物と、他の手順を組み合わせた感じの演技ですね。
タネの想像はつけど、組み合わせているもう一要素のほうをどうしているのかはわからない…。
ミスターXの作品を買い集めて探してみても良いのですが、、、実演の機会もなさそうですわね。
もやもやしてきましたわ()
プレショーを使うマジシャンの名前として、ミスターXの中の人の名前を上げていますし、プレショーかしら・・・?
さて、気を取り直して今回紹介するのは「AND NONE OF THEM KNEW THEY WERE ROBOTS」
メンタル系の予測やフォースなどが乗ったものですの。
私の中で勝手なイメージですが、Art Vanderlay様は超常現象を物理解決することが多いと思っていたので、こういう通常のメンタリズムにどう解決するのかな・・・?と思い買ったのですが、思ったより普通のメンタルものだった…?気もします。
とはいえがっつり物理解決なタネもありますわ。最後の種とか最初読んだとき、物理解決すぎて理解が追いつきませんでしたの。
購入はMentalism Centerで、20$でしたわ。
Art Vanderlay様にしてはお安いですが、まぁ内容的にも無難なお価格…?
レビュー
δ³Σx²
観客の考えた単語を、未来の自分が教えてくれる。
感想
半ば演出の説明ですので、あまり詳しく書くとそのままタネになってしまう……。
面白いなぁ、と思いましたわ。
ただやるのが少し大変そう…?タイミング測るのとか。
この説明自体には単語を当てる方法は載っていないので、ある程度メンタル系に精通している必要はありますわ。
まぁあとに紹介されるフォースなどと組み合わせられますし、一応こんな手段があるよと触れられてはいますので大丈夫かと思われますの。
構造として、どんな単語でも当てられるわけではありませんわね。
厳密にいうとできなくはないけどしにくい……?
とはいえ観客から見た現象としては、いかなる単語ですら理論上当てれるはずなので、できれば相手が考えた単語を自由に当てれるようにしたいですの。
アシスタントを使えば解決ですが、それだと最初からこのマジックの根本の価値が揺らぐというか…
Ian・Rowland様の追加アイデアも書かれているのですが、SF感出て面白くなりますわね。
星新一のショートショートか、ドラえもんにありそうな話になりますわ。
Ele-Mental
演者の手の中に、観客が想像の中で選んだ特別なものが入っており、その特別なものはこれからの人生において幸運のサインを示すこととなる。
感想
サイババとか、そういうのになりたいときにおすすめしますわ。
ただこれ実際作ってない分イメージですが、完成品に自然さがなさそうに感じるんですわよね。
こういうスピリチュアル雰囲気で不思議に見せるタイプのマジックに使う小道具は、なんかこう、アンティークっぽさか自然っぽさを出したほうが向いているような気が……?
現象としてはちょっとした不思議さを醸し出しつつ、演じやすい部類の物なので良いですね。
ただ何度も繰り返せるものではないのと、マジシャン相手だとほぼバレます。
というか観客相手でも何となく察されると思いますね。
そのための追加現象なのでしょうが、追加現象が出るのは家に帰ってから、下手すりゃ数日後、数か月後なので何とも……。
というか握っている間に出てしまうのでは…?
試みとしては面白いなぁと思いますの。
The Familiarity Principle
新たなメンタリズムにおける原理と、それを使った手順二つの紹介
感想
新しくはないですわね。
厳密にいうと、みんな知ってる、何となく使っているタイプの物に後から名前つけた感じですの。
もしかしたらこの本が出たころにはまだそこまで普及されてなかった…?いやそんなこともないと思いますの。
あまり詳しく書くとバレますのであれですが、気分的にはEQUIVOQUE的な、観客にバレるかバレないかが微妙な、使う時ちょっと怖いタイプのフォース法ですわ。
用いた手順として、観客の見て覚えたUMAを当てるものとブックテストが紹介されておりますの。
UMAのほうはわかりやすく「The Familiarity Principle」を使っているものですわ。
Michael Murray様の補足でかなり確実になりますが、わかりやすくなりますし、UMAに興味ある方にはバレます。
ムー購読者とかには通じなさそう……、少なくとも私はこれされたら気づける自身がありますわ。
ブックテストのほうはAl Man様の原理を付け加えることでよりバレにくくなっておりますの。
わたくしAl Man様のブックテストをここで初めて知ったのですが、マジック的には優れてるが読書家としては許容しがたい気分ですわね……。
でも優れてるので試してみたい……。
また、このブックテストはマジケにて文学系マジシャン蓬生様が販売してらした「本棚と手品」に載っている「眼球譚」と呼ばれるマジックと似ていますわね。
Art Vanderlay様の物のほうが汎用性は高いのですが、個人的には眼球譚のほうが解決として好みですわ。
Elements Of Choice
人生に重要な要素の話をしつつ、自身の大事に思う人が不思議な方法で開示される。
感想
うーん・・・って感じですわ。
Ian・Rowland様との合作とのことで期待したのですが、個人的にはそこまで好みませんでしたわね。
わたくしEQUIVOQUEを嫌っている、というほどではないのですが、それそのものがタネになるようなものは苦手で、アウトとしての使い方に終始したいのですわ。
そういう演出、には良いのかもしれませんが、怪しい感じの、自然を感じろといったようなスピリチュアルはあまり好みではないので使うこともないなぁと。
せめて開示のところをもう一段階増やして、道具も観客に作ってもらえばそれっぽく・・・?
Easy Peasy Lemon Squeesy
簡単なカードフォースと、それを使った手順
感想
かなり簡単ですわね。
簡単すぎて、不思議感が少ないような…?
まぁフォース自身は一種の技法ですし、それ単体で不思議である必要はないのですが、なんかフォースさせた感も拭えませんの。
役割を増やせば、結構不思議感が出なくもないですが、、、なんか、DerrenBrown様のInvisible Dealににた感じの怖さがあるというか…?
人によっては気づくのではなかろうか……と思いますわ。
これを用いた手順として、U.T.S.F.F.A.A.C.A.N.E.B.T.E.H.Y.E.S.M.A.Vという長い名前のACAANが紹介されていましたの。
やはり物理的というか、ごり押しっぽい解決ではありますが、個人的にはとても好みですわ。
数字のフォースとカードのフォース方法が一貫しており違和感がなく、また数字のフォースの際は自由度が高く感じますの。
セットアップも簡単ですし、観客に混ぜさせられないというのがあれですが、数字とカード決めてからトランプを出して数えればよいので混ぜさせてくれともいわれにくいですわね。
また、暗記は必要ですが簡単にできるものですし、自分で好きに覚えやすいものにできますわ。
いざって時に人を巻き込みつつできるフォースかなとは思いますわ。
Prediction Impossible
スポーツ大会、選挙など多くの物を予言。
2パターンの方法が紹介されています。
感想
Facebookを用いた予言ですわね。
BGTにてミスターXが行っていたものの、半分ぐらいはこれだと思われますの。
実際本文でもBGTで使う想定の話が書かれていますの。
解決法としてはArt Vanderlay様あるあるな物理解決ではありますが、まぁ気づかれなければ便利ですわね。
ただこの一つ目の予言方法は、ツイッターで定期的に種明かしされていますの。
ミスターxの演じ方がそのままではなく、一工夫加えられていた理由もそういうことかもしれませんわ。
二つ目の方法は、若干演技としての説得力は劣りますが、使える手ですわ。
ただ、結構バレそうな気が…?
Josh Janousky様のIGと似ていますわ。
どちらもSNSにて話題になるのがメインといった使い方ですわね。
うまくテレビとかを巻き込んで、知名度を上げたりするのに良いかと思われますわ。
Yhtap Elet
何人かの観客に簡単な絵をかいてもらい、一人の観客に集めてもらう。
集めた観客に一枚選んでもらい、その絵を強く考えてもらう。
観客の中から一人、サイキック能力がある人を選び、実際あることを示してから、強く考えてもらっている絵を当ててもらう。
感想
上手いですわね。
賢いなぁ…と思いましたの。
いい感じのデュアル・リアリティですし、観客がみな不思議ですし、口裏合わせもされにくいですわ。
パーラー規模からできますし、やりやすい観客によるマインドリーディングですので、さっとできるように覚えておきたいですわ。
準備もまぁ、メンタリズム齧ってたら皆出来る範囲の物ですし。
急に実用性の高い真っ当なメンタリズムが入ってきてびっくりしましたわ。
私が考えたことにしてしまいたい……と思うタイプのマジックですわね。
観客に能力を分け与える系の物は往々にして受けますし、サトルティというか、細かい演出でより不思議な印象が与えられているので良いですわね。
ただ、一部有名原理の種明かしともとらえられない工程がありますので、そこだけあれかなと。
早くやってみたい……。
My Last Effect Ever!
未来を予測します。
感想
出た!!!!!
これでこそArt Vanderlay様!!!!!
がっつり物理解決!!!
知識や技術をフルで使ってくるレクチャーが多いことこそ、Art Vanderlay様の特徴といってお過言じゃありませんわ!!!
実際予測はできますの。
日本ではちょっと苦しいですが、現象としては起こせますわ。
とはいえ説明少なすぎませんこと…?
一行で終わりって……。
まとめ
いろんなところで散々好き好き言ってるArt Vanderlay様の初レビュー?ですわね!
なんとも当たりはずれの多い方ではありますが、毎回面白いなと思えるものが少なくとも一つはあるので、ある意味安心して買えますわ。
というか、Art Vanderlay様をよく買っていたときって、Fraser parker様買ってた時期と被るので、できるのか…?という疑心暗鬼に苛まれてる分、物理的になる、とわかりきった解法を示され安心するように錯覚しただけな気も…?
言葉のあやふやさに頼るメンタリズムは楽しいですが、実用を考えると怖いので、うまく両方を摂取してバランスをとっていきたいですわね……。
それでは御機嫌よう!
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